コラム

ゼロベースから考える未来のエネルギー [2011/10/05]

 

3.11の震災および原発事故を受けて、今後の新しい私たちの未来の日本のエネルギー政策を決める検討が始まりました。
 
ちょっと小難しい名前ですが、経済産業省資源エネルギー庁の
「総合資源エネルギー調査会 総合部会 基本問題委員会」という会議です。
 

 

通常であればこのような会議に関心を持つことはなく、こういった会議の結果は(ニュース性があれば)ニュースで報道されたり、
また、会議を経て決まる政策を通して知ることになるのですが、今回はそういうわけにはいきません。
 
なぜなら、原発をどうするのか、もし原発をやめるなら
これからどういうエネルギー社会を作っていくのかを検討するとても大切な場になりえるからです。
 
 
会議の様子は何とインターネット(ニコニコ動画)で一般ライブ公開され、誰でもその内容を知ることができるように、
開かれた会議となっていることも特徴です。
 
本当にみんなで一から考え直そうよ、という意志が伝わってきます。
 
委員の皆さんは、エネルギー政策や経済、環境ジャーナリストや、市民活動家など多種多様で、
反原発/原発推進とそれぞれ意見が異なった方々です。
 
もちろん皆さん専門家ですので、お話されていることは難しい内容かもしれません。
 
しかし、私たちのほとんどは原発であれ、電気であれ、どこから原料が調達され、どうやって作られ、どうやって捨てられるのか、
その詳細を知らずに容認してきたから、現在のさまざまなエネルギーや電気、放射能の問題を引き起こしてしまったのですから、
政府が一般に公開したことに応えて、知る努力をしなければいけないと思うのです。
 
 
第一回会議は先日の10月3日に開かれました。
 
そのときの会議の資料はエネルギー庁のホームページから見れます。
http://www.ecoichi.com/rd/energy_kaigi_1003.htm
 
 
また、会議のライブ動画はニコニコ動画内に保存されています。
(いつまで公開されているのかはわかりません)
http://www.ecoichi.com/rd/energy_kaigi_nico.htm
 
 
第一回会議では、専門家の委員のみなさんからそれぞれ3分間のコメントが発表されただけでしたが、非常に興味深いコメントもありました。
 
 
特に印象的だったのは、電気代の決定の仕組みに問題があるとの指摘と長期的なエネルギー基本計画を決めてきたはずの過去の決定がそのときの短期的な情勢で決められてきたとの指摘の2点です。
 
 
今の電気代は、価格が固定で、量はどこまで使ってもよい契約になっています。
 
また、通常の市場であれば、現状のように供給量が減ったなら価格が上昇し、自然に需要が減退するものですが、そうなっていません。
 
根本の考え方が違うというものです。
 
 
またもう一つの指摘も興味深いものでした。
 
エネルギー基本計画は2006年と2010年に改定されていますが、2006年にはエネルギーの自由化を受けて改定され、
また2010年には高まる地球温暖化対策を受けて改定されてしまっています。
 
今は世論が原発事故を受けて、安全安心のエネルギーへの要望からまた一から考え直すという。
 
国の長期的なエネルギー政策が、時折の時勢によって振り回されてはいけないのです。
 
 
他にもさまざまな意見が出されていますし、これから1年くらいかけて議論が続けられていくとのことです。
 
このメールニュースの中でも徐々に紹介していきたいと思いますが、
ぜひ、一度見られて今度こそ子供たちや孫たちに誇りを持てる未来のエネルギーについて考えられるとよいと思います。
 
 

 

カテゴリ: 今週のニュース

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